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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「空が青いから白をえらんだのです ―奈良少年刑務所詩集― 」(新潮文庫)



吐き出された想いは「言葉」という形を持つことで、
誰かの心に届く。
或は、自らの心を解き放つ。
奈良少年刑務所の受刑者たちが「社会性涵養プログラム」の授業の中で綴った詩集。
彼らがどういう経緯でそこにいるのかは、ここでは論じられることはない。
今、ここにいる彼らによって紡がれた、まっすぐな言葉に耳を傾ける。
胸の内を綴った飾らない言葉がストンと響く。
とりわけ、母親に対する情愛の深さと、悔恨、
そして、愛に渇望したあまりにも寂しい訴えに、抉られる。
なかなか伝えることのない「ありがとう」の言葉を
心の中で母につぶやいて、本を閉じました。

明治41年(1908 年)に竣工した奈良少年刑務所。
今年の3月に閉鎖されたんですね。
改装後、2020年に監獄ホテルとして展開されるとのこと。
建物写真がとても興味深いものだったので、行ってみたいなぁ。





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