きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
ふし「蚊トンボ白髭の冒険 上」藤原伊織(講談社文庫)
奇妙な生き物との不思議な出逢い、そして、アパートの隣人を助けたことによって
達夫の日常が劇的な変化を遂げる。
大がかりなトラブルに巻き込まれ、僅か二日間の間に起きた、あまりにも濃密な出来事。
背負った過去の出来事から、生きていて楽しい必要なんかあるのかと呟いた達夫が貫いた、
痛々しいほど真摯な誠実さ。
黒木もどこか壊れているし、真紀の抱えた喪失も大きい。
仕事をする職人さんたちの描写がとても好き。
やくざ側の瀬川も、なんだか憎めない話の分かるおっさんかと思ったら……
不気味な敵は他にいました。
ドキドキしながら下巻へ。
内容(「BOOK」データベースより)
羽音と不思議な声がすべての始まりだった…。陸上競技への夢を断念し、水道職人となった若者・達夫の頭の中に、ある日奇妙な生物が侵入してくる。その名も蚊トンボ・シラヒゲ。超人的能力を得た達夫は、アパートの隣人・黒木を理不尽な暴力から救う。しかし、それは恐るべき闇社会との対決を意味していた。
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