きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「犬ほど素敵な商売はない」榎田尤利(シャイノベルズ)
【相手を縛るほどの強い愛。盲目的な独占欲】
溢れる愛は尽きることなく、飢えた空虚はその愛をどこまでも享受する。
さながら、磁石のSとNのように惹きあう二人の、あまりにも不器用な恋。
二人の抱えたどうしようもないほどの寂しさに胸が押しつぶされそうになり、
ユキオが雨に打たれるシーンでは何度読んでも泣いてしまう。
切なく痛ましい共依存。相手を想うが故の、擦れ違い。
ナナや高見。
二人の想いを繋いでくれる人たちがいてよかった。
裏切られたら自分が死ぬ、という轡田の底のない優しさに満ちた独占欲。
「飼い主と犬」として始まった関係が「恋人」という関係に変化していく様子に胸をなでおろす。
甘さたっぷりのカフェのシーンでの終わりに、幸せな気持ちになりました。
内容(「BOOK」データベースより)
悪い子だ。発情してしまったのか?自覚のあるろくでなし・三浦倖生は、うだるように暑い夏のある日、会員制のデートクラブ『Pet Lovers』から『犬』として、寡黙で美しい男・轡田の屋敷に派遣される。そこで倖生を待っていたのは厳格な主人・轡田の厳しい躾の日々だった。人でありながら犬扱いされることへの屈辱と羞恥。そして、身体の奥底に感じる正体不明の熱…。次第に深みにはまっていくふたりだったが!?究極のコンプレックス・ラブ。
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