きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「蚊トンボ白髭の冒険 下」藤原伊織(講談社文庫)
巻き込み、巻き込まれ、めまぐるしい騒乱のなかに投げ出された人々の人生が
劇的な変化を来した三日間の物語。
他の手段を講じる道も、もしかしたらあったかもしれない。
だが、達夫の選び得る選択肢は、これしかなかった。
結局、それを良しとしたことで、瀬川や黒木たちの人生も大きく変わっていく。
誰もが納得ずくで突き進んでいったところが、本当に心憎い。
白髭と達夫との会話が終始楽しかったのは、白髭の口調にもよるのかな?
ラスト、全力で地面を蹴ることができる高揚が見事に伝わってきた。
まさに、大冒険の物語。
冒険の終わりには、ただ平穏な眠りを。
内容(「BOOK」データベースより)
黒木は暴力団に巨額の損失を与え、追われる身だった。その行方を知るべく、彼らは卑劣な手段で達夫を脅迫した。そこに凶悪獰猛な赤目の男・カイバラが介入、達夫の恋人・真紀を誘拐する。そのとき皮肉にもシラヒゲの能力は尽きようとしていた。カイバラの挑発に単身敵地に乗り込む達夫。はたして真紀を無事救出できるのか。
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