きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「記者たちは海に向かった 津波と放射能と福島民友新聞」門田隆将 (角川書店)
東日本大震災から九年目を迎えようという今この時期にも、
本書で記された各地域で、様々な建物を建てる工事が行われている。
それだけ甚大な被害だった。
あの震災を経験した今、
あのタイミングで海に向かう人も、海辺に留まる人もいないだろう。
津波の恐ろしさは骨身に沁みている。
自身が被災しても尚、新聞を発行しようとした人たち。
配達をするために瓦礫の間を縫って販売店に集った配達員の人たち。
未曽有の災害に遭遇しながらも、
己の職務を全うしようと全力で奔走していた人たちがいたことに胸が熱くなる。
多くの人たちの行動と言葉を取材して綴った本書。
涙の読了。
登録1500冊目。
身が引き締まるような思いで読了。
2011年3月11日。
頁を捲りながら、当時の情景がリアルに浮かんでくる。
振り返りって大事だなぁ、と改めて思ったので、
3月に震災関連本を読むことは、今後も続けていきたい。
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