きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「銀河英雄伝説7 怒涛編」田中芳樹(創元SF文庫)
【わしはよい友人がほしいし、誰かにとってよい友人でありたいと思う。
だが、よい君主もよい臣下ももちたいとは思わない】
戦場にあってこそ輝ける星。
と言えば聞こえはいいけれども。
平穏を望む者にとってはその光は苛烈すぎるに違いない。
宇宙の覇者たるべくラインハルトの進軍は止まらない。
そして迎える自由惑星同盟の終焉。
綴られるヤンのジレンマが哀しい。
認め合う人々が何故戦わなければならないのか、と思うも、
ビュコックがラインハルトに述べた言葉にはただ頷くしかない。
常勝の天才と不敗の魔術師。
その名の通り、ラインハルトはハイネセンを掌握し、
ヤンはイゼルローンを奪還する。
刻々と近づく決戦の時。
ロイエンタールの抱える炎と、歪みが個人的にはとても辛い……
ビュコック提督を新雪に例えたラインハルトの台詞になんだか泣きたくなりました。
同盟の雰囲気、ほっとするなぁ…
内容(「BOOK」データベースより)
退役生活に別れを告げ、“不正規隊”を連れエル・ファシルの独立革命政府と合流したヤンは、二度目のイゼルローン攻略を目論む。一方、自由惑星同盟を完全に粉砕するべく、首都ハイネセンへ艦隊を差し向けたラインハルトに、同盟軍の宿将ビュコックが最後の抗戦を試みた。圧倒的劣勢のなか、護るべきもののために立ち上がった老将と若き皇帝の激戦は、英雄たちに何をもたらすのか。
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