きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「魔軍襲来: アルスラーン戦記11」田中芳樹 (光文社文庫)
国の数だけそれぞれ独自の文化があり、
そこには施政者がいる。
良質なファンタジーはそういった歴史的背景がきっちり作りこまれているから
物語に深みが増し、彼らの存在がよりリアルに感じられる。
マルヤムで、そしてミスルで。
人々が陰謀を巡らせているその間に。
パルスにはひたひたと魔の手が忍び寄る。
「そこにいるのは人間か?」
という誰何の声があがるように。
戦いの局面は人vs人から人vs魔物へ。
人の方がまだ打つ手は色々あったよね。
人になら負けないと思えるパルスの戦士たちも、魔を相手にどう戦うのか。
うわ~~、ドキドキする。
人と一緒に勇敢に戦う狼の仔たちが可愛い。
表紙を見た時は何事?って思ったけど、
読んでみるとトゥースと三人の妻の関係性も微笑ましい。
「幸福は他人に委ねるのではなく、自分でつかむべき」という
フィトナの考え方には大賛成。
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