忍者ブログ

きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「黒龍の柩 上」北方謙三 (幻冬舎文庫)



史実と虚構の見事な融合。
もう、これが史実でいいんじゃない?と言いたくなる、北方流新選組。
己の描いた通りの死に様を見事に貫いた男。
切ないまでに散り際を模索し続ける男。
そして、変革する時代の先を見極めようとする男。
決してまみえるはずのなかった男が語った国の在り様が、彼を北の大地へと誘うのだ。
「誠」の旗の元に集った男たち。
肩で風を切って闊歩していた時代も、確かにあった。
だが、自らの意思ではどうにもならない時勢に流されながら、
何時しか彼らの道は分かたれていく。
大局のその先を見据えた男の行く末はどうなるのか。
下巻、読むしかないよね。



そもそもが「兼定」がきっかけで再読しようと思った私の動機は
どうなの?って感じではありますが。
動機はさておき、きっかけがあったおかげで再読できているわけで、結果オーライ?
五稜郭にもう一度行きたいな。
水滸伝シリーズありきの見方になっちゃうけど、
ここから水滸伝……というより、楊令伝の方に通じるものがあっちこっちで感じられて
なんだか感慨深い。
大河をまともに見ていたわけではないのに、
沖田総司のビジュアルは藤原竜也以外の何者でもなくて
よっぽど印象深かったのね、としみじみ思ってみました。

拍手

PR
  

COMMENT

NAME
TITLE
MAIL (非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS (コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます
 

カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 5 6 7 8
11 12 13 15 16
18 19 21 23
24 25 26 27 28 29 30

フリーエリア

プロフィール

HN:
みやこ
性別:
非公開

バーコード

ブログ内検索

P R

Copyright ©  -- きままに読書★ --  All Rights Reserved

Design by CriCri / material by DragonArtz Desighns / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]