きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「夏空に、きみと見た夢」飯田雪子 (ヴィレッジブックス)
決して始まることのない恋。
いままでも。
これからも。
だから、接点を持てたことが奇跡。
屈託のない天也の想いに包まれて、
いつしか悠里は気付いていく。
自分を大事に思ってくれている人のたちの想いに。
意固地になって自分を囲っていたフィルターを取っ払ってしまったら、
周囲の人たちの想いはこんなにもあたたかい。
そのことに気付かせてくれた天也を抱きしめることができないのがとてもやるせない。
だけど、彼はおだたかに笑っている。
決して結ばれることのない永遠の愛を口にして。
切ないんだけどやさしい。
哀しいんだけどあたたかい。
飯田さんらしい作品。
出来過ぎたファンタジー。
だけど、久々に再読して泣きすぎて目が痛い。
初読の時ってこんなに泣かなかった気がする。
飯田さんの作品ももう少し大人になった姪っ子ちゃん用の本棚に。
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