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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「おれにはアメリカの歌声が聴こえる」ホイットマン (光文社古典新訳文庫)



溌剌とした自己肯定。
人生を謳歌する著者の叫びは、暑苦しいが故に心地よく響く。
肉体を賛美し、己の幸運を喜び、大らかに人々を抱きしめる。
光溢れる生の中に在った著者はやがて死者と対峙し、
別離の哀しみと敬愛する者との別離を綴るも、彼の歌声は曇らない。
アメリカの歌は、即ち、彼自身の歌。
人生への讃歌。
外の世界に向けられていた意識が自己の内面と対峙するに至る晩年。
力強さが少しも損なわれないまま詠まれた辞世の句。
最後まで力強さに溢れている。
豪胆に生きた知人にお別れをしてきた本日ほど
読了するに相応しい日はないと思えてしまった。

基本的に読書は室内や移動中に限るのですが。
この詩集に関しては、光に満ち溢れた屋外で読むのが相応しい気がする。
眩しいかな?(笑)
「南北戦争」繋がりで『風と共に去りぬ』が観たくなりました。

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