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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「そして誰もいなくなった」アガサ・クリスティ(ハヤカワ文庫)



孤島に招かれた面識のない十人。
美味しい晩餐の後の満たされた時間。
そこに響き渡るのは、彼らを断罪する声。
それが合図。
独りずつ命を絶たれていく恐怖の時間の幕開け。
自分だけは大丈夫。
そんな過信は許さない。
迫りくる恐怖に互いに疑心暗鬼になり、或は、精神を喪失していく描写はお見事でした。
終始気になっていたのは「何故」。
犯人は何故そんなことを?
独善的な理由に、それは貴方の役目ではない、と、言いたくなりました。
クローズドサークル内での、童謡の歌詞通りに遂行される殺人。
最後の一人の追い詰められ方にはゾクリ、としました。

赤川氏の解説は共感できることがたくさん書かれていましたが、
「過不足のない、必要にして十分な描写」
この一言に尽きると思います。
簡潔ながら明確に描写された十人の過去と心理。
だからこそ、よりこの物語世界にのめり込めました。


内容(「BOOK」データベースより)

その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。だが、招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が響く…そして無気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく!強烈なサスペンスに彩られた最高傑作。新訳決定版。

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