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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「アンナ・カレーニナ(下)」トルストイ (新潮文庫)



現代日本の価値観の中で生き、子どもを持たない私は、
アンナの選択に寄り添うことはできなかった。
ってか、理解不能。
心はどこまでも自由であるべきだけれども。
立場上、許されない恋は間違いなく存在する。
その恋を成就させるためにしなければならなかったことを
彼女は全て放棄した。
つまり、幸せになる権利は彼女自身の手で手放したようにしか思えない。
全編通して主に三組の男女が描かれていたけれども。
それぞれが抱えた問題が生臭くてリアル。
信仰を持たなかったリョーヴィンが宗教的な境地に辿りついたところで終幕。
オブロンスキーは最後まで駄目男だった。


ドストエフスキーとトルストイ。
「ロシア人作家」と一括りにしていたけど、当然のことながら、全く違う。
個人的にはドストエフスキーの俺前面押しのエネルギッシュな作風の方が好み。
トルストイは社会背景をきっちり描いてくれているのが興味深かった。
そして突然始まった花占いのロマンチックさにびっくりした(笑)
【ガーディアン必読100-3/1000冊】


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