きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「ブライト・ライツ、ビッグ・シティ」ジェイ・マキナニー (新潮文庫)
「きみはそんな男ではない」
印象的な書き出し。
やわらかな二人称の語り掛けに引き込まれるように、
物語世界を浮遊する自分がいる。
意にそぐわない仕事。
出て行ってしまった妻。
自堕落な遊びに誘う友。断れないきみ。
現状に不満を感じ、居心地の悪さを感じているくせに、
その現状を変えようとする努力の見えないきみ。
それどころか仕事放棄。
それじゃあ、何も変わらないよね、と冷めた思いで見てしまう私。
これまでの生活をぶち壊したきみが、
夜明けの光の中でパンを口にするシーンが印象的。
だけど、本当にやり直せるの?
懐疑的な私。
「性格を知りたかったら、その人間の蔵書を調べてみるのが一番いい」
なるほど。
蔵書を読メの読了本に置き換えても同じことを言えるのかな?と
ふと思ってみました。
【ガーディアン必読102/1000冊】
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