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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「制裁」 ルースルンド&ヘルストレム(ランダムハウス講談社文庫)



読後のやりきれなさが半端ない。
でも、こんな重苦しい余韻が残る話は好き。
バッシング覚悟で
正しい裁判を執り行おうとしたオーゲスタムこそ英雄だと思った。
フレドリックのしたことを間違いだとは言いたくないし、
心情的には彼の行動に寄り添える。
だけど、社会の中に在る以上、彼は悲劇の英雄にしかなり得ない。
人は法に縛られる。
はみ出した世界に秩序はない。
便乗した馬鹿たちが皮肉にもそれを証明している。
だから、納得はしている。
だけど、感情的にはどうしたってやるせなくなってしまうのです。


同害報復を実行する組織の話を思い出した。
自らの欲望のために少女たちをレイプしたルンドこそ、
彼女たちと全く同じ目にあってみるといい。
目に目を。
まぁ、あくまでも物語世界的な話ですけど。
オスカーションの秘密って何かしら?何かしら?と思っていたわけですが。
うっそー!?となる秘密でした。腐的にちょっとテンションあがります。
次作は「ボックス21」
うまく入手できるかしら?

内容(「BOOK」データベースより)

スウェーデンのとある町。古いアパートの地下室で、二人の少女の死体が発見された。凄惨な強姦殺人事件に人々は震え上がるが、ほどなく犯人は逮捕された。それから四年後―。作家のフレドリックは、テレビのニュースに映った脱走犯の顔を見てパニックに陥った。娘を幼稚園に送ったときに入口で挨拶を交わした男だったのだ!娘の無事を必死に願うフレドリックだったが…。グラスニッケル賞最優秀北欧犯罪小説賞受賞作。

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