きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「天国でまた会おう 上」ピエール・ルメートル (ハヤカワ・ミステリ文庫)
第一次世界大戦終戦直前。
戦場で敵との戦闘ではなく、味方による悪辣な行為によって
その後の人生を大きく狂わされた若者が二人。
アルベールの命を救ったことで、エドゥアールが被った代償。
そんなエドゥアールの為のアルベールの献身。
困窮する生活の中、不器用なりに懸命に日々を生きようとする
アルベールの姿に頑張れ!と言いたくなる。
生きることに倦んでしまったエドゥアールが、
アルベールとルイーズの存在によって少しずつ取り戻した気力。
よかった……と思ったのは束の間、
え?そっち!?と、驚いたところで下巻へ。
とりあえず“奴”には天罰が下ることを願いつつ。
その人を失ってしまってから愛情を伝えることはできない。
喪失に泣くなら、どうしようもない状態に陥った時に
「家に帰りたい」と思ってもらえるような関係を
ちゃんと築いておけばよかったのに……
あんな状態になっても尚、
家族の元に帰りたくないと泣くエドゥアールが痛々しかった。
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