きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「牧師館の殺人」アガサ・クリスティ(ハヤカワ文庫)
冒頭部分での噂好きのご婦人たちのかしましさについていけるのかとビクビクしたけど、
素人探偵の皆々様の推理展開に、いつしか引き込まれていました。
閑静な田舎町での殺人事件。
ヒリヒリした緊迫感のないままに進行する真犯人探し。
だからこそ、余計に彼らの暮らしぶりや人となりが際立った気がします。
少しずつ浮かび上がってくる事実。
垣間見える誰かの思惑。
語られる真実。そして嘘。
絡まる糸を解きほぐし、真実へとたどり着く過程は十分楽しめました。
そして、事件とは全く関係ありませんが
牧師の若い妻、グリゼルダがなんだいかとってもチャーミングでした♪
いちばん不可解だったのは、料理のできないメイドをずっと雇い続けていること。
どうせ作ってもらうなら美味しい料理が食べたいです!(笑)
内容(「BOOK」データベースより)
嫌われ者の老退役大佐が殺された。しかも現場が村の牧師館の書斎だったから、ふだんは静かなセント・メアリー・ミード村は大騒ぎ。やがて若い画家が自首し、誰もが事件は解決と思った…だが、鋭い観察力と深い洞察力を持った老婦人、ミス・マープルだけは別だった!ミス・マープルの長篇初登場作を最新訳で贈る。
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