きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「犬の力 上」ドン・ウィンズロウ (角川文庫)
何故、貴方がそれをやらなけらばいけないのか、と。
思わず問いかけたくなる瞬間があったけれども。
その種を蒔く土壌を作ることに手を貸してしまったことを知るが故に、
彼でなければならなかった。
踏み出した道は片道切符。
もう、戻れない。
彼だけではない。
意図しなかったにも関わらず、なし得る力を持ってしまったばかりに、
進むしかなくなってしまった者たち。
望んでそこに在る者たちはいい。
だが、彼らの立つ道は血で血を洗う麻薬戦争へと連なる道。
軽々しく扱われる命に胸が軋む。
許されざるべき者がいる一方で、
政治権力の介入の仕方もずるいよ。
重たいため息を吐き出しつつの再読。
わかってたからメンタルガッチリ整えて臨んだけどねー。
引きずられるよねー。
ああ、もう!
末路が分かっている子たちを見てるのが辛い。
でも読むけど。吸引力半端ない。
シリーズ再読をはじめた主目的、未読の完結巻『ザ・ボーダー』目指します。
PR
COMMENT