きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「犬の力 下」ドン・ウィンズロウ (角川文庫)
上下巻を通して描かれるのは
麻薬捜査官と麻薬カルテルの統制者との30年に及ぶ麻薬戦争の物語。
史実が絶妙にちりばめられているが故にリアルで、諸々想像すると背筋が寒くなる。
追う者も追われる者も、常に死と隣り合わせの人生。
歯車が少しでも噛み合わなくなった瞬間、進むべき道が消失する。
そして自身のロスト。
彼らが安らぐ瞬間は、果たしていつなんだろう?
自ら進んで悪行を成している者以上に
アメリカの政治権力の在り様に釈然としなかった。
正すべき者は誰?
失われた多くの命。
だけど、血みどろの戦いは終わらない。
憤りよりもやるせなさを抱えながら続刊へ。
再読の弊害。
ノーラとカランが再び出会うのを楽しみに楽しみに頁を捲っていったら
思った以上に後半での再開で、ものっすごく焦れ焦れしたわ。
え?どうなるの??という初読の時のようなドキドキ感がない代わりに、
え?まだ?まだなの??という焦らされ感MAXでエア息切れ。
もー!
のめり込んで読んだ作品の内容は忘却していなかった(笑)
中途半端に覚えている分余計に質が悪い。
次からは長らく積んでいた未読領域。楽しみすぎる。
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