きままに読書★
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「風と共に去りぬ (2)」マーガレット・ミッチェル (新潮文庫)
可愛そうなのは私。
愛されるべきは私。
自分のために自由気ままに生きてきたスカーレット。
けれども。
頼れる存在はもはやおらず、
その双肩に他者の人生もがかかっていることを自覚した時、
彼女の娘時代は終焉を告げる。
そこまでの過程が丁寧に描かれていた二巻。
メラニーや子どもたちを抱え、戦いで混乱を極めた道中をひた走り、
タラへと帰り着くまでの描写が圧巻。
とはいえ、メラニーを最後まで見捨てなかったのも、
純粋にメラニーの為と言うよりも
アシュレとの約束を違えることを恐れる自分の為だったところが彼女らしいと思う。
南北戦争に関する描写が思っていた以上に克明に描かれている。
戦力外としか思えない老人や少年たちまでもが戦場に向かっていく姿が印象深かった。
【ガーディアン必読111-2/1000冊】
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