きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「緑土なす きみ抱きて大地に還る」みやしろちうこ(リブレ出版)
山野で独り生活してきた足弱にとって、
多くの者に傅かれ、王族として生きていく覚悟を決めるためには
一度原点に立ち返る必要があったんだろうなぁ。
戻った故郷で知った忌まわしい過去の真実。
彼を山で育てた老人の王族に対する悪意が気持ち悪い。
愛情をもって育てたなら、きちんと名前をつけたはず。
一方で、敵地にじっと身を潜めて「その時」に備えていた灰色狼の王族への献身は
ただただ素晴らしい。
報われて良かった。
九死に一生を得たレシェは……うん。やっぱりケダモノだった(笑)
まぁ、足弱が愛を自覚して受け止めてるから良いのかな。
二段組で400頁近いと、
感想も何処から切り取っていいか迷う。
世界観が緻密に作りこまれているから、
矛盾なく展開して、ぐっと引き込まれていくんだろうなぁ。
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