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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「香水 ある人殺しの物語」パトリック・ジュースキント(文春文庫)



彼の生み出す香りからは、色彩豊かな情景までもが
鮮明に脳裏に浮かんでくる。
人の感情すら自在に操作することのできる、香り。
そんな香りを意のままに生み出すことのできる、
稀有な才能を持って生まれたグルヌイユ。
香りに取りつかれ、香りを追い求め、そして香りに殉じた男の物語。
奇怪極まるその生き様は、醜悪で崇高で純粋で変質的。
視覚的に思い描けば、物語の最期は悪夢としか言いようがない。
だが、それすら、彼自身が望んだ結末。
思えば、彼の人生において、
彼自身の意に沿わぬことは何ひとつ起こってはいないのだ。
悪酔いしそうな物語。
革命当時のフランスの情景がしばらく脳裏から離れそうにありません。



内容(「BOOK」データベースより)

18世紀のパリ。孤児のグルヌイユは生まれながらに図抜けた嗅覚を与えられていた。真の闇夜でさえ匂いで自在に歩める。異才はやがて香水調合師としてパリ中を陶然とさせる。さらなる芳香を求めた男は、ある日、処女の体臭に我を忘れる。この匂いをわがものに…欲望のほむらが燃えあがる。稀代の“匂いの魔術師”をめぐる大奇譚。

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