きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「さいはてのゆき」いちか凛 (SHY文庫)
穢れのない純白のパウダースノウ。
もしくは、どこまでも透き通った澄みわたる世界。
そんなイメージが終始付きまとう。
純度の高い……というよりも、不純なものの一切混ざっていない二人の想いを
適切に伝えられる言葉が見当たらない。
7歳の時に山の事故で両親を失った渓。
彼の負った心の傷と、周りの人たちとの係りの中での立ち直りが丁寧に描かれている。
そんな渓に対して大切に真摯に接してきた貴之。
三年の空白を経ての再会。
今の二人を見れば、それは必要な時間だったんだなぁ、と思う。
繊細に過ぎる二人を取り巻く
山男たちが健康優良児過ぎて頼もしかったお借り本。
山初心者の私に下った指令が「上高地、現地集合」。
どうやっていくの?から始まったミッションは槍ヶ岳登山。
というわけで、自分の体験と被るところもあったおかげで
情景がものすごくリアルに浮かんで山の雰囲気も堪能しました。
ハードだったけど、ただひたすら楽しくて、壮大な景色が美しかった思い出。
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