きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「ふったらどしゃぶり~When it rains, it pours~完全版」一穂ミチ(ディアプラス文庫)
セックスの悩みを赤裸々に他人に打ち明けることは難しい。
その悩みが、一顕や整の抱えたような深刻なものであればあるほど、口は重くなる。
内に抱えたものに煩悶としながらずぶずぶと深い沼に沈みこんでいきかけた状況から
彼らを引き上げたのは、見ず知らずの他人とのメールでのやりとり。
思いを吐き出す場所がある。耳を傾けてくれる人がいる。
なにより。
同じものを見て、同じことを相手に伝えたいと思った共感性。
崩れそうな想いを支えるかのように腕を伸ばした結果、現状をぶち壊すことにはなったけれども。
前に進むために必要だった禊。
幸せになってほしい。
旧版の方では私がやらかした一顕と同じような間違いメールの話をしたので、
ここでは間違い電話の話を。
今ほど警戒心でガチガチではなかった時代。
気軽く出てしまった見知らぬ携番からの電話は間違い電話。
一度切ったんだけどね。
少したってその男性から折り返しかかってきて。
「周囲に相談できる人がいなくて、ちょっと聞いてもらいたいんですけど…」
と、何故か彼女に対する悩み相談。
気軽く拒否るのがためらわれる声音だったのもあるけど、よく付き合った、私(笑)
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