きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「ショートケーキの苺にはさわらないで」凪良ゆう (ショコラ文庫)
やさしくてやわらかくて。
哀しくてあたたかい、とても綺麗なお伽噺。
単純に恋愛っていうだけじゃなく、
誰かを幸せにできる大きくて深い愛情のかけかたって、
こういうことなんだろうなぁ、と心から思える。
与えるだけじゃなく気づきがあって、
お互いに受け止めあう想いの純粋さが眩しい。
南里と出会ってからのシンはそうやって「幸せ」の意味を教えてもらって、
南里の周りには彼を理解して力を貸してくれる仲間がいた。
人の営みってそういうもの。
悩みながらも幸せをみつけて
一度きりの人生を一直線に歩んでいく。
終着点は「死」。
だからこれは幸せなお伽噺。
「何のために生きているのか」を
吐きそうなほど考えてハイティーン時期を通過してきた身としては、
なんとなく釈然としない結末で、カテゴリーとしては良質なファンタジー。
悶々としていた頃の自分を懐かしく思い出したお借り本。
ちなみに。
『銀河鉄道スリーナイン』は私の殿堂入りアニメベストスリーの一角です。
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