きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「メメント・モリ」英田サキ(花丸文庫)
依存と盲目的な崇拝か、愛情と自由と安らぎか。
生き方もタイプも全く異なる二人の男への想いに揺らぐアキ。
アキの生い立ちを鑑みれば、その揺らぎも仕方ないよね、と思う。
どちらに対する想いが「恋愛」なのかは一目瞭然。
そして、愛情の表し方が異なれど、二人の男もまた、アキを愛していた。
穏やかに生きるには、エディと一緒にいた方が幸せ度が高いと思うけど、
個人的にはリカルドが大変好みです!カッコいい!
舞台はメキシコ。
麻薬カルテルに深く関わる者達の物語。
闇部分もしっかりと書きこまれていながら、
きれいにまとめあげる英田さんの筆力はさすが。
満足の一冊。
参考文献として挙げられていた
『メキシコ麻薬戦争: アメリカ大陸を引き裂く「犯罪者」たちの叛乱』
これがメッチャ気になりました!
でもその前に『ザ・カルテル』。
内容(「BOOK」データベースより)
十八歳のアキフミ・サクライ、通称アキは、メキシコの麻薬カルテルのナンバー2、リカルド・ガルシア・セラノに育てられ、彼の命ずるままに暗殺の世界へ身を投じていた。ある晩、女装姿で敵に追われていたアキは、アメリカ人の元グリーン・ベレー、エディ・アッシャーと熱いキスシーンを演じて逃走に成功する。冷酷な義父、リカルドの愛だけを求めて孤独に生きてきたアキだったが、無骨でも誠実そうなエディに初めての安らぎを見いだし、惹かれていく。けれど軍人という職を捨ててメキシコへやってきたエディには、秘めた目的があって…!?
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