それまでの経緯がとても痛々しかったので、
プロポーズ(?)の言葉とそれに応えた誓いの言葉にものすごくときめいた。
脳内で鐘が鳴り響いた瞬間。
極論を言ってしまえば、たとえここですれ違ったとしても、
原田は多分、乙矢じゃない誰かとでも幸せになれる。
だけど、乙矢にとっては原田が一生に一度の出逢いだったんだと思う。
自分を否定されて、否定して、淋しくて、孤独で
そんな環境に在りながらも、社員が職を失うことに心を痛める乙矢の気持ちが胸に刺さった。
時々出てくる原田の素の部分に惚れ惚れしつつ、
老練な執事の狸っぷりに笑いながら読了。
タイトルの意味するところにむふふ、となる読後。
佐々木さんの挿絵がとても美しかった!
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