きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「明日晴れても 毎日晴天!10」菅野彰 (キャラ文庫)
母親に存在を見捨てられた昴と、母親の異常な執着に雁字搦めになった晴。
惹かれあった二人は、だけど、一人では生きる術を持たない子供で。
子供であるが故の悲痛な叫びに胸が苦しくなる。
「幸せなまま殺してあげられたら」っていう発想が辛くて、涙出るわ。ホントに。
昴の暴力は容認できないけど、
その理由が明かされていくにつれ、
闇が深いのは晴の方だと思えてしまう。
そんな二人の力になろうと必死になった達也もやっぱり子供で、
無力感に打ちひしがれる。
あらん限りの力を振り絞って
親の呪縛から飛び出した子供たちに幸あらんことを切に願う。
ジワジワ込み上げてくる想いを反芻して泣く。
私は達也と同じくのびのびと育ててもらったから。
どんな困難に陥っても親は絶対に味方してくれるって信じられるから。
晴と昴を抱きしめたくてたまらない。
甥っ子ちゃんや姪っ子ちゃんたちとたくさんハグして手を繋いで遊んできたように。
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