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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「夜と霧 -新版-」ヴィクトール・E・フランクル(みすず書房)



冒頭部から、この本を記した著者の想いと覚悟が伝わってきて、居住まいを正す。
どんな苦難の中にあっても耐えられるのは、その苦難がいつか終わると信じられるから。
もしくは、そこから抜け出せると信じることができるから。
飢えと寒さといつ命を落とすかわからない恐怖に苛まれる状況が、
いつ果てるともわからなかったら?
心が死んでしまいそう。
それでも、生きている限り付き纏う問い。
「わたしたちは、何故生きているのか?」
私はその問いに自分なりの答えを持っている。
だけど、彼らと同じ状況下に置かれたとき、絶望に囚われることなく在ることができるのか。
答えることはできない。

自分がそちら側に立つことは絶対にないと、思い込んでいる傲慢。
人を同じ人として認識していないからこそ向けることのできる残虐性。
トップダウンでの命令系統に逆らうことのできない恐怖。
どうしてこんなことができるのだろう?と今までいろいろ考えさせられてきたけれども。
著者のはあまりにも明確だった。
「この世には二つの種族しかいない。まともな人間と、まともではない人間と」


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