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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「毎日晴天!3 子供の言い分」菅野彰 (キャラ文庫)



肉親の情愛とは著しく縁遠い他人同士が家族になった秀と勇太。
二人で寄り添いあって生きてきて、そして勇太が見失ってしまった距離感。
本来の家族の在り方に気付いたのは秀。
それを不意打ちで突きつけられ、
自らが突き放されたと感じた勇太の絶望と孤独が痛いけど、
人はそうやって大人になっていく。
一方、兄たちからの愛情を一身に受けて育ってきた真弓。
真弓の振り翳す容赦ないまっすぐな想いが勇太を在るべき家族の元へと引き戻し、
勇太の帰りを待っていた帯刀家の面々が、ここが彼の家だと伝えてくれる。
だからもう、見失わない。
疑わない。
自分に向けられるその想いを。



「家族っていつでも手を離せるもののこと」
秀の言葉通り、子どもは親元を離れ、いつしか自らの家庭を築いていく。
その子どもたちも然り。
誰に倣わずとも自ずと知っていくことをああして言われるまで気付けなかった勇太。
手を離しても、そこで関係性が途絶えるわけではなく、
一つ屋根の下で暮らしていなくたって「家族」としていつまでも繋がっていられる。
そう言う大切な事、彼らは勇太にに教えてくれる。
秀と二人だけでも幸せだったかもしれない。
だけど、真弓と、そして帯刀家の面々と出会うことによってより大きな幸せを知ることができた勇太。
よかったね。

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