きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「水曜日の嘘つき」かわい有美子 (幻冬舎ルチル文庫)
あの賭けがなかったら、二人が接点を持つことはなかった。
だから、賭けはそのきっかけとして必要だったツール。
問題は、椎名がいつそのことを真尋に話すのか。
その一点に尽きたわけだけど、最悪の方法での露見。
二人が本当に気持ちを寄り添わせていったことがわかるだけに、
どっちサイドに立っても痛かった。
とはいえ、蟠りを解かすために動かなければいけないのは椎名の方。
その後の彼の誠意ある態度は素直に良かった。
真尋の本質をしっかりと言い当てた椎名と、
椎名によって色のある世界を知ることができた真尋。
ゆっくりと時間をかけて歩んでいってほしい。
外見のイメージで自分を測られた場合、
なんとなくそのイメージに添うような態度をとってしまうことはあるある。
意図して演出している場合は楽しめばいいけど、
違うのに……と思いながらだと辛いよね。
まぁ、素のままありのままでいられるのが一番楽で良い。
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