きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「猫の遊ぶ庭」かわい有美子 (幻冬舎ルチル文庫)
とても限られた世界の中で、
人ではなく研究の世界と向き合って生きてきたら、
こんなにも純粋培養みたいな人ができあがってしまうんだろうなぁ、と、
杜司をみているとつくづく思う。
自分でさえつかみあぐねた恋情の
たどたどしい伝え方が、とてもいとけない。
でも、彼の中には脆弱さはなくて、しなやかな柳のような強さがある。
自ら手を伸ばしたシーンがとても好き。
言葉の使い方がとてもかわいさんらしい。
一方、一目惚れ状態で杜司への想いを深めていった織田。
杜司に対する丁寧な接し方は好印象。
数年後、めっちゃハイスペックな男に成長していそう。
特筆すべきは表紙が山田さんだってこと!
素敵~。
大学寮ってあんな感じだよなーと、遊びに行った寮の雰囲気を懐かしく思い出してみました。
自分は寮に住んだことはないけど、
通った大学にはいくつか寮があって、その寮風も様々。
この前に読んだ五條さん作品でも大学のことを想起させられて、
敢えてこの本を選んだわけじゃないけど、
本が本を呼んだ不思議な感じ。(笑)
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