きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「王たちの蹶起~叛獄の王子3~」 (モノクローム・ロマンス文庫)
完結巻。
タイトルに全てが集約されている。
破綻のないストーリー展開は読み応え抜群。
陰謀に嵌められ、苦境に立たされた二人の王子。
互いに向けられる憎しみと因縁。
互いを知るほどに培われる信頼と情愛。
相反する想いに折り合いをつけるためには、一度剣を手にぶつかり合う必要があった。
甘くて穏やかな時間も束の間、手に汗握る窮地へ。
最後の最後までドキドキしっぱなしっで、
苦しかったりもったいなかったりで一気に読めなかった。
努力と気力で運命を勝ち取ったローレントの生き方は
余りにも痛々しいものだったけど
デイメンの情愛に包まれて穏やかに凪ぐといい。
もっと読みたいなぁ、
これからの二人の物語をまだまだ追っていきたいなぁ、
と、こんなにも切望した作品は久々。
巡り巡る「兄殺し」。
着地点がうますぎて、なんと言ったら。
後半部分、もっとじっくり書いてくれても良かったのよ~~!と、ジタバタ。
好きなシーンが何か所かあって、何回か戻って読み耽っちゃったよね。
一気読みが常なので、
途中でこういう読み方をするのも私的にはとてもとても珍しい。
再読必須の面白さでした!
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