きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「砕け散る薔薇の宿命」犬飼のの(ラヴァーズ文庫)
こんなにも恋焦がれているのに、狂おしいほどの想いは伝わらない。
手に入らないくらいならばいっそ殺してしまおうか、と
思い詰める誇り高き吸血鬼貴族、ルイ。
この身が彼の血肉となるならば、と、抗わずに瞳を閉じようとした下級淫魔、紲。
長い年月を過ごしてきた人ならざる者たちの、
あまりにも不器用で一途な、命がけの恋。
彼らの心情がキリキリとした痛みを伴って突き刺さってくる。
作りこまれた世界観がとても綺麗で、ロマンチック。
リミッターなんて最初からなくて、
両極に揺れ動く二人のバランサーであった獣人貴族、蒼真に癒されました。
続編一気買いしたので読むの楽しみ♪
内容(「BOOK」データベースより)
赤い瞳、年をとらない身体―。誰にも言えない秘密を抱えて生きてきた、調香師の香具山紲は、都会を避け、軽井沢の別荘地でひっそりと暮らしていた。しかしそこへ、過去に最悪の別れ方をした元恋人のルイが姿を見せ驚愕する。「次に私の前に現れれば殺す」。別れ際、酷い言葉を残したルイは、今も紲も憎んでいるはずだった。あれから百年近く経った今になってルイが現れたのは、裏切りにも似た過去の紲の決断を裁くためなのか、それとも…。人間よりも麗しく、獣よりも狂おしい、人ならざる者たちの気高い愛の物語。
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