きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「花の迷い仔」沙野風結子 (ダリア文庫)
決して報われることのない、かといって捨て去ることもできない
想いを胸の内に抱え、苦しさと向き合い続ける出口のないサークルの中で
時を過ごしてきたウーと夕矢。
監視する側、される側として出会った二人が、
そのサークルの中から抜け出すまでの物語。
わーん、すごくよかった。
斎に対するウーの想い。
キリトに対する夕矢の想い。
想い続けた相手に対する気持ちを否定せずに
新しい関係を築いていく過程がとても良かった。
シリーズを順にここまで読み続けてきたからこその感慨。
この二人のその先をもう少し垣間見たいという想いを抱えての読了。
「かんがい」の一発変換が「灌漑」だったことが全く納得いかないマイPC。
どうしてそうなった?
そして順に読んできたからこそ、
シリーズ一作目からここまでの間に沙野さんの筆力が上がっていることも実感できる。
『花の堕ちる夜』→『花陰の囚人たち』→『千年の眠り花』→『甘やかな共謀』→『色めく夜の陰謀』→『花の迷い仔』
上記シリーズは読了したものの、頑張って集めた小冊子というお楽しみが待っています。
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