きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「藍より甘く」一穂ミチ (幻冬舎ルチル文庫)
貴方に恋人がいないから好きになるわけでも、
自分を好きになってくれそうだから好きになるわけでもない。
貴方が貴方であるが故に好きになった。
報われたいわけじゃない。
ただ、好きでいたい。傍にいたい。
けれども。
唐突であったかのような告白の裏に隠された事情と押し殺された想いが垣間見えるにつれ、
やるせなくなる。
遥の想いはどこまでも透明で一途。
そして揺らいで迷って戸惑いながらも、
遥の想いとまっすぐに向き合い続けていつしか生まれた暁行の想い。
友だちから恋人へ。
二人の気持ちの距離の詰め方がとても良かった。
個人的には真希ちゃんの恋も応援したかったんだけどね。
まぁ、こればっかりは仕方ない。
とはいえ、人づてに伝えられる彼女の結婚報告は
彼女の幸せ報告と言うよりも
暁行を擁護するかのようなとってつけた感がぬぐえなくて私的には不要。
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