きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「雪よ林檎の香のごとく」一穂ミチ (ディアプラス文庫)
【再読】
一穂さんらしい綺麗で独特な言葉で構築される、透明な世界。
再読でも読後に尾を引く余韻が半端ない。
心地よいため息。
どこから生まれてくるのかわからないけれども。
気づいたら抱えている「好き」の気持ち。
それを意図的に殺してしまうことはできない。
だから抱え続ける。
そんな志緒の想いが解いた、桂の孤独な決意。
誰かと共に生きていけること。
その幸せをかみしめる。
栫に立ち向かったりかちゃんはかっこいいし、
栫に馬鹿っぽい啖呵を切った桂に笑う。
散々に傷ついた後に手にした光。
幸せになる権利は誰にだってある。
そのことを忘れないで。
続編を読むために再読。
積みっぱなしの同人誌が段箱にひと箱じゃすまない現実に戦慄する身としては、
一冊の本にまとめてくれたのは大変ありがたい。
いや。
同人も商業も読めてない現実は一緒?
買って満足する…という現状をどうにかしないと、積読は減らないよね。
頑張ろう、私(笑)
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