きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「龍と竜~銀の鱗~」綺月陣(ガッシュ文庫)
次郎と颯太の歳の差カップル(まだ未満)。
甘えの延長にある幼い恋心かと思って読み始めたけど、
その気持ちの底にはもっと深い事情があったことが、しっかりと伺える。
颯太がうっかり覗き見てしまった龍一郎と竜城のセックス。
愛し合う二人の目線の間に自分がいない疎外感。
ふわっとした展開ではなく、しっかり地に足のついたリアル感は読みごたえ十分。
強面ヤクザの次郎の苦悩はなんだかお気の毒。
次郎の腕の中の颯太が竜城と龍一郎がやりとりをしたメール。
この三人はまぎれもなく親子なんだと。
実感できる愛情に溢れていて、とても良かった。
龍一郎との養子縁組を断った竜城の主張がとても好き。
「じろちゃんじゃなきゃイヤ」ではなく「じろちゃんしかイヤ」
これ、ホント最強の殺し文句。
私はちっちゃい子供に「多分絶対に無理だってわかってるけど、
サンタさんにどうしても欲しいってお願いしたいものがあるの」
「なに?」
「みやこちゃん!」
と言われてメロメロになりました。
そんな内心を押し隠した私の返事は
「あ、それは無理だね。二番目のお願いにしておこうか」でしたが(笑)
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