きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「疵 スキャンダル 4」かわい有美子 (B-PRINCE文庫)
打ち砕かれたこれまでの価値観。
と同時に芽生えた新しい価値観。
それでも「核」となる自分は変わらずにここに在る。
理想的な変化を遂げた桐原は、多分、この先の人生を毅然として歩いて行ける。
孤独の中で衝動的に桐原に縋った司馬。
司馬は一度桐原を許した。
そして今度は、桐原が司馬を許した。
幾多の夜を乗り越えて、ふたりが選んだ選択は切磋琢磨。
「上にのし上がる」という目指すものは同じでも、
最初の出世争いの関係とは意味合いが全く違う。
その変化が、ただ嬉しい。
男と男。というよりも一人の人間同士として向き合った二人の物語。
一気読みの面白さでした。
読み終わって気付いたら長淵剛の『乾杯』を唄っていて、「何でこの曲」と思ったわけだけど。
桐原に捧げたい歌なんだと、歌詞を反芻しながら納得。
ジェットコースター展開がたまらなくツボ。
かわいさんの作品はまだまだ手元にあるから再読も積読攻略も楽しみ♪
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