きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「彼岸過迄」水城せとな (Be×boy comics)
短編四編。
『彼岸過迄』「対価」という言葉が頭を過る。
彼が切り捨てたもの。そうすることで手に入れたもの。
要求されたのが右目だったとしても。
彼は多分、差し出したんだろうなぁ。
『ブレックファスト』
鱗平の愛の深さに涙。
発病していることをおくびにも出さずに守谷の傍に寄り添い、
決して破ることの出来ない約束をやさしく刻みつけるように取り付ける。
その状態で恋しい人に会いにいける彼が、ただ尊い。
『指輪物語』
けじめの選択。大人だね。
『Honey β』
さぞかし美しく、そして禍々しい花が咲くのだろう。
見たいような、見たくなうような……
プロフィールに「チョコレートを主食とする」って書いてあって。
このときからせとなさんの道筋は『失恋ショコラティエ』に
繋がっていたんだなぁ、としみじみ思う。
「不幸せに慣れたりしたら本当の幸せがわからなくなる」
『彼岸過迄』の鈴呂の台詞。
ここから連想したのが『俎上の鯉は~』での恭一のこの台詞。
「幸せに難癖をつければいくらでも不幸になれる」
こういうのは作家読みする醍醐味。
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