きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「さみしいうさぎ」飯島雪子(ヴィレッジブックス)
【ただ、大切にされていた。
何もかもを覆い尽くして、空気を甘く感じさせるほどに、愛されていた】
静かに語られる恋愛模様。
愛しさに満ち溢れているのに、読み進めていくほど切なくて苦しくなる。
いろいろな形の愛にあふれた物語。
想いを通わせあう愛。
一方通行で実らない愛。
見つけることの叶わない愛。
親が子に向ける無償の愛。
どの愛も甘くて苦しくて寂しくて切ない。
だけど、いとおしい。
悲恋じゃなくて、とても綺麗なラブストーリーなのに、涙が止まらなくなってしまった。
ぬくもりが恋しくなる本。
切なさの欠片は最後までぬぐえないけど、気持ちが暖かくなる本。
内容(「BOOK」データベースより)
燃えあがるような恋ではないけれど、一緒にいるとなんだかとても心地よい―それが菜月と峻の関係だった。一生ずっと続けられそうな、ふたりの大切な恋。だから、峻が実家の喫茶店を継ぐために故郷の仙台へ帰ることになったときも、菜月は平気だと思っていた。電話だってメールだってあるのだから。それなのに冬が近づき、女性に抱擁を売るリュウセイという青年と出会ったころから、菜月は峻のぬくもりを切望するようになる。だけど、それを彼には素直にぶつけられなくて…。せつなくいとおしい、極上ラブ・ストーリー。
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