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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「しずく石町の法律家は狼と眠る」菅野彰 (角川文庫)



読後にじわじわこみあげる種々の感情を大事にしたい。
言葉の選び方、行間に滲む感情、日常を足掻きながら生きる人々の想い。
何もかもが菅野さんらしくて、痛いんだけど、心地よい。
征夷大将軍・坂上田村麻呂、弥勒菩薩、阿弖流為、現代社会の弁護士、公認不正検査士、ニホンオオカミ。
どう考えても相容れなさそうな者たちの全てが無理なく混在し、進行する物語。
コミカルな部分も含みつつ、けれど、生きることの意味を真摯に問われ、
更には震災後の被災地の在り方すら考えさせれらる。
田村麻呂と空良と風火。
彼らの在り様が少し物哀しくて、だけど微笑ましくて、とても好き。

とりあえず。
積んである高橋克彦氏の『炎立つ』と、『火怨』を入手して読むべし。
と、改めて思わされる作品でした。
今年は無理だから来年かな。←来年回しにしている作品が多数ありすぎて。一度整理せねば。
そしてこの作品も繰り返し読みたい。

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