きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「疵物の戀」沙野風結子(キャラ文庫)
前編と後編で一冊の構成。
沙野さん曰くの「冒険的展開」の後編が、半端なく良かった。
警護対象となった研究者・真智と、彼を警護するSP・玖島の13年ぶりの再会愛。
好意を寄せあっていた二人なのに、13年前の境遇の捉え方が見事に違っていたが故の訣別。
でも多分、あのまま一緒にいたらだめになっていた気がする。
国家をざわつかせたプロジェクトを生み出すに至った真智の想いが切ない。
そのプロジェクトが故に二人は再会し、そのプロジェクトに翻弄された恋心。
二人共に在るための決断は、あまりにもやるせないものだった。
だからこそ、共に生きる二人の幸せを希う。
二人のその後が描かれた電子の書き下ろし番外編『疵物の幸福』が気になる。
とっても気になる。うわーん。そういうのは紙本にも収録して欲しいなぁ。
【以下、知っている人にとってはネタバレ】……………
キャッツアイのラストシーンが脳内を過ったエンド。
トシのあのセリフは永遠の名セリフだと思うわ。
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