きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「てのひらの闇」藤原伊織(文春文庫)
勤務する会社の会長の突然の自殺の理由を解き明かそうと、動き出した堀江。
調べれば調べるほど、会長の周囲にはきな臭い雰囲気が漂っていて、
これ、一介のサラリーマンの手に負えるの?と、ふと過った思いは、
堀江の持つ別の一面を鮮烈に突きつけられることによって霧散する。
肝の座り方、手段の容赦なさ、腕っぷしの強さが半端なくカッコいい。
堅気とは言い難い方法で真実にたどり着きながらも、
同僚たちには最後まで「堀江課長」であり続けた彼の人となりが良い。
彼の周囲の男たちもまた、漢気あふれる魅力的な人物ばかりで、
読後、しばらく心が痺れていました。
内容(「BOOK」データベースより)
飲料会社宣伝部課長・堀江はある日、会長・石崎から人命救助の場面を偶然写したというビデオテープを渡され、これを広告に使えないかと打診されるが、それがCG合成である事を見抜き、指摘する。その夜、会長は自殺した!!堀江は20年前に石崎から受けたある恩に報いるため、その死の謎を解明すべく動き出すが…。
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