きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「エデン」五條瑛 (文春文庫)
ストリートギャング同士の抗争で逮捕された亞宮と蔡は、
政治・思想犯専用の刑務所に収容される。
その意図がわからずに戸惑う二人だったが、
そこで過ごすうちに少しずつ不自然な作為を感じ取っていく。
彼等が感じる暑さがリアルに伝わってきて、
次第に息苦しさを覚えていく。
逸る鼓動。
狂気じみた緊迫感。焦燥。
ああ、駄目だ。止まって。
声にならない叫び。
その瞬間。
浴びせられる水。
そうだ。
世界は、貴方の思い通りになんかならない。
安堵と興奮で思わず拳に力が入る。
ヤバいね。めっちゃ面白かった。
初読の時はこのラストに納得しきれなかったんだよね。
でも今は。
こういうラストでもいいんじゃない?と楽しく読了。
こういう変化があるから、再読って楽しい。
(小説の再読はめったにしないけど。積読片付いたら色々再読していきたいとは思ってるの)
ありえないだろうけど、映像化しても絶対楽しいと思う。
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