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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「オーデュボンの祈り」伊坂幸太郎(新潮文庫)



そこに在るだけで人々に安心と安寧を与える絶対的な存在感。
彼は、変わらずにそこに在り続けるはずだった。
そんな彼の喪失による人々の悲しみと困惑に、
彼がどれだけの求心力を持ってそこに在ったのかが伺える。
そして、知る。
人々の導き手であった彼自身の哀しみと絶望を。
やさしいだけではなかった、彼の想いを。
わずか数日のうちに起こった、あまりにも濃密な出来事。
思わず泣きたくなったのは、誰の想いにシンクロしたのか。
無駄なく散りばめられたピースがカチカチと嵌りこんでいく小気味よさ。
風にのって漂うその調べに想いを馳せながら、
顔も知らない彼の笑顔が脳裏に浮かんだ。

前言撤回。
初読の時に抱えた苦手意識が完全に覆った再読。
出し惜しみなく展開される伊坂ワールドにどっぷり嵌りこんでの読了。
面白かった。
仕事で牡鹿半島の荻浜とちょっとご縁があった今日この頃。
シンクロっぷりに今読むタイミングだったのかなーと。
これも優午の知り得た未来かしら?
……なーんてね。(笑)



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