きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「カブキブ!2」榎田ユウリ (角川文庫)
初舞台上演後に見えた課題。
いかに大衆文化とは言え、歌舞伎が作られた時代は江戸。
基礎知識のない現代の若人にどう面白くみせるのか?
その問題解決策としてものすごく上手い方法を考えたと思う。
部活動としての歌舞伎に楽しみながら取りくんでいるクロたちと、
代々続く伝統芸能としての歌舞伎を継承する重圧と戦いながら稽古に励む仁。
相容れなさそうな二つの線がどんな形で交わる(よね?)のかも楽しみの一つ。
大人の都合で振り回される子どもは本当に気の毒だと思うけど、
その中で生まれた自発的な「好き」の気持は大切にしてもらいたい。
「今だけだ。短い高校生活の間だけ」
「やらなくていいのか。本当に後悔しないのか」
友だちのお子さんが高校球児で。
最後の夏の甲子園への道が断たれた後、休校期間中に部員でオンライン話し合い。
少ない人数で頑張ってきた彼らは最後は全員一緒でを望んでいる。
けれども。
ずっと目指してきた夢は叶わないんだから今辞めるか、甲子園には行けないけどもう少し頑張って続けるか。
学校がはじまっても「最後」の着地点で結論の出ないまま話し合い中。
やるせないなぁ……
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