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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「サイメシスの迷宮 逃亡の代償」アイダサキ (講談社タイガ)



鳥肌が立つような得体のしれなさと粘ついた悪意が、
心の底から気味が悪い。
一巻を読み終わった時よりも薄気味悪さがグレードアップしているのは、
ヤツの影がより近く、より濃くなったせい。
羽吹が再び悪意に絡め取られることがありませんように。
と、願いたいところだけど、そうはいかないんだろうなぁ。
今作で起こった事件は、本当にやりきれない。
被害者や周囲がより深く傷ついたり後悔したりする環境(社会?)は、
どうにかしていかないといけない問題なんだと思う。
頑なだった羽吹が神尾の意見に耳をかたむけ始めたのは良い兆候。
この先に待ち受けるであろう事件に立ち向かうためにも、
信頼できるバディの存在は絶対に必要。



「もしも気づかないうちに、偽物の記憶が紛れ込んでいたら?」
これ、羽吹じゃなくてもぞっとする。
錯覚することは誰だってあるだろう。
間違えて覚えていることもある。
だけど、意図的に偽の記憶を刷り込まれたら?
怖いわ~

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