きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「シリウスの道 下」藤原伊織(文春文庫)
【満足に自己満足以外の満足があるんですか】
最初に浮かぶのは、世の中ってそういうものだよね、という諦観。
決して爽快な読後じゃないけど、それも悪くない。
それは多分、皆が必死で頑張ったから。そして間違ったことをしていないから。
浅井の手助けを得て脅迫の件は片がつき、社内の害悪も排除することができた。
残るプレゼンに関しては、戸塚の成長が著しくて、
頑張っている姿に心からエールを送りたくなる。
最後の馬鹿社長に対して毅然と答えた彼を責める者は誰もいない。
それでもプレゼンは通らない。
そのことに納得していまう程度には、私も年齢と経験を重ねたってことなんだろなぁ。
今夜は静かにお酒が飲みたい気分です。
内容(「BOOK」データベースより)
新規クライアントの広告コンペに向け、辰村や戸塚らは全力を傾注する。そんな中、3通目の脅迫状が明子の夫の許に届いた。そして勝哉らしき人物が上野近辺にいることを突き止めた辰村は、ついに行動を起こす!広告業界の熾烈な競争と、男たちの矜持を描くビジネス・ハードボイルドの結末は。
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