きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「ソロモンの偽証 第Ⅱ部 決意 下巻」宮部みゆき(新潮文庫)
【彼はここにいる。僕らと一緒に。今、この時は】
たくさんの人に話を聞き、検証し、次第に浮かび上がってくる事実の断片。
弁護側、検察側の当人の胸の内。
それらをすべて繋ぎあわせることのできる「読み手」にしか推測し得ない「真実」は、
果たして彼らの知りたい真実か否か。
それが推測でしかあり得ない以上考えることに意味はなく、読み進めるしかない。
誰かが今以上に傷つく裁判になりはしないかと、胸が苦しくて仕方がない。
秘密を胸の内に抱え込んだままの「彼」が真実を口にする時。
彼らはいったい何を知るのだろう?
抱えたものが重くて苦しんでいるのなら、楽になってくれるといいと、願います。
吾郎&一美のカップルの存在は、なんだかとっても和みます。
一美の考え方にははっとさせられました。
内容(「BOOK」データベースより)
いよいよ動き出した「学校内裁判」。検事となった藤野涼子は、大出俊次の“殺人”を立証するため、関係者への聴取に奔走する。一方、弁護を担当する他校生、神原和彦は鮮やかな手腕で証言、証拠を集め、“無罪”獲得に向けた布石を着々と打っていく。次第に明らかになる柏木卓也の素顔。繰り広げられる検事と弁護人の熱戦。そして、告発状を書いた少女が遂に…。夏。開廷の日は近い。
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