きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「ソロモンの偽証 第Ⅲ部 法廷 上巻」宮部みゆき(新潮文庫)
【俺らは仲間だったんだから】
事件の核心に触れる裁判の始まり。
これまで検証してきて読み手が既に把握している事実の合間に挟んでくる、
今初めて知る事実。
多くの人物たちの視点から多角的にとらえられる事象。
それがあるから、既知の事実確認部分にも飽きることなく読み進め、
最後の最後で驚かされました。
人は、孤独の中に在っては真っ当に人生を歩んでいけないような気がする。
多くなくてもいい。
たった一人でも、自分のことを理解してくれる友達、
同じものを見て笑える友達、些細な事を話せる友達。
そんな友達がいてくれてこそ、
誰かのぬくもりが傍らにあってこそ、笑っていられるんだろうな、と思いました。
さて、次巻でいよいよ最終巻。
私が嘘だと認識していることは、果たして本当に嘘なのか?
私の思い描いた真実は、果たして本当の真実に寄り添っているのか?
気になります!
内容(「BOOK」データベースより)
空想です―。弁護人・神原和彦は高らかに宣言する。大出俊次が柏木卓也を殺害した根拠は何もない、と。城東第三中学校は“問題児”というレッテルから空想を作り出し、彼をスケープゴートにしたのだ、と。対する検事・藤野涼子は事件の目撃者にして告発状の差出人、三宅樹理を証人出廷させる。あの日、クリスマスイヴの夜、屋上で何があったのか。白熱の裁判は、事件の核心に触れる。
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